婚旅行は由布院温泉へ!ふたりだけの大分旅

結婚式が終わって、やっと一息ついたのは3月の終わりごろのことだった。

式の準備、引っ越し、年度末の仕事の追い込み——怒涛のような日々がひと段落して、夫と向き合ったのは小さなダイニングテーブルの前。「ねえ、新婚旅行、どこ行く?」そのひとことから、私たちのはじめての旅の計画がはじまった。

私は東京生まれの東京育ちで、九州にはほとんど縁がなかった。でも、由布院という言葉だけはずっと頭の片隅にあった。いつか行きたい場所として、ぼんやりと。温泉があって、緑があって、おしゃれな雑貨屋さんや美術館が点在していて——そんなイメージ。夫に話したら「いいじゃん、行こう」とあっさり背中を押してくれた。

移動手段をレンタカーに決めた理由

由布院へのアクセスを調べはじめて、最初は新幹線や高速バスも候補にあがった。でも調べていくうちに、ふたりで自由に動けるレンタカーがいちばん合っている気がしてきた。

由布院の魅力って、実は町の中心部だけじゃないと思う。湯布院盆地を囲む山の稜線を眺めながら車を走らせること、気になった道に気まぐれに入ってみること、重い荷物を気にせずお土産を買い込めること——そういう自由さが、新婚旅行の空気にはぴったりだなって。

そこで選んだのが業務レンタカーだった。

東京から飛行機で福岡入りして、そのまま空港でレンタカーを借りる。このルートが動線としてとてもスムーズで、余計な移動がない。しかも5日間という長期レンタルにもかかわらず、料金がほかのレンタカー会社と比べてかなり割安だった。教員という仕事柄、長期休暇が取れる分、旅行費用はできるだけ賢く使いたい。その点、業務レンタカーさんは長期レンタルに強いというのが決め手になった。

ETC車載器も付いていたので、高速道路の料金もスムーズ。車内でいちいち現金を用意する煩わしさがなかったのも、地味にありがたかった。

福岡空港から由布院へ!車窓から見えた九州の景色

飛行機が福岡空港に着いたのは、昼前のことだった。空港からレンタカーの店舗まで送迎してもらい、手続きもスムーズに終わって、気づけば12時すぎにはもう車のハンドルを握っていた。

福岡都市高速から大分自動車道に乗り、由布院ICをめざす。1時間半ほどのドライブだ。

九州に入ってはじめて気づいたのは、空が広いということ。東京に住んでいると、視界の半分以上はビルや電線で埋まっている。でもここは違う。空がどこまでも青くて、遠くに山の輪郭がくっきりと見えた。助手席でそんなことを口にしたら、夫が笑った。「旅行気分、出てきたね」って。

由布院ICを降りると、もうそこは別世界だった。のどかな田園風景の先に、由布岳のどっしりとした山容が見えてくる。「あれが由布岳か」と夫がつぶやいた声が、なんだか感動めいた響きを帯びていた。

由布院の朝と温泉とふたりの時間

宿は由布院の小さな温泉旅館を予約していた。客室が少なくて静かで、露天風呂からちょうど由布岳が見えるという宿。チェックインを済ませて部屋に入った瞬間、「来てよかった」とふたりで顔を見合わせた。

夕食は会席料理で、大分の食材がずらりと並んだ。関あじ、豊後牛のしゃぶしゃぶ、りゅうきゅう(大分の郷土料理で、漬け魚を酢飯に乗せたもの)——どれも丁寧な仕事がされていて、舌の上でするりと溶けるような旨さだった。夫は豊後牛が気に入ったらしく、「これ毎日食べたい」と真剣な顔で言っていた。

温泉は、夜も朝も入った。特に朝風呂の気持ちよさといったら格別で、湯けむりの向こうに由布岳がうっすら浮かんで見えた。誰もいない露天風呂で、ふたりきりで山を眺める時間——言葉が要らない、しずかな幸福感があった。

金鱗湖の朝霧と湯の坪街道の散歩

翌朝は早起きして、金鱗湖へと歩いた。早朝の湖は幻想的で、湖面から霧がゆらゆらと立ち上っている。光の加減で水面が金色にきらめいて見えた。「金鱗湖」という名前の由来が、朝日を受けた魚の鱗が金色に輝いて見えたからだと、後から調べて知った。

湯の坪街道に出ると、まだお店は開く前の時間帯で、観光客もまばらだった。石畳の道を夫と並んで歩いて、ショーウィンドウをのぞきながら「これ可愛い」「これお土産にしようか」と話した。こういう何気ない会話が、旅の記憶に残るんだよなといつも思う。

5日間の旅行で車があったから行けた場所たち

レンタカーがあったおかげで、由布院の外にも足を伸ばせた。別府温泉の地獄めぐりは、由布院からおよそ30分。血の池地獄のくっきりとした赤、龍巻地獄の力強い噴気——スケールの大きさに圧倒された。夫は「こんなの東京では絶対見られない」と興奮気味だった。

大分市内にも足を運び、臼杵石仏へも行った。山の斜面に静かに刻まれた磨崖仏を前にして、なぜか胸が詰まるような気持ちになった。由布院の賑やかさとはまた別の、深くしずかな時間が流れていた。

レンタカーがなければ、こういう場所にはたどり着けなかった。バスの時刻を気にせず、自分たちのペースで動ける自由——それが5日間の旅を、ずっと豊かにしてくれた。

福岡空港で車を返して気づいたこと

旅の最終日、来た道を逆にたどって福岡空港へ戻った。車を返すとき、ふと「この5日間、この車と一緒にいたんだな」と思った。大げさかもしれないけど、旅の相棒みたいな気持ちになっていた。

業務レンタカー福岡空港店は、空港からすぐ近くにあって返却もスムーズ。スタッフの方も親切で、出発時も返却時も気持ちよく対応してくれた。

費用を後から計算してみると、5日間のレンタル代はほかで見積もっていた金額より明らかに抑えられていた。浮いた分で、ちょっといい宿に泊まれたり、旅館のディナーをアップグレードできたり——旅の質が上がった気がした。

由布院は、また来たい場所になった

東京に戻って、日常が戻ってきた。また授業があって、会議があって、採点がある。でも夜、夫とご飯を食べながら「由布院よかったね」という話をするたびに、ちょっとだけ心があの場所に戻る。

次は秋に来ようか、紅葉の季節に。そんな話をするたびに、またあの車を借りて、あの道を走りたいと思う。

由布院の旅は、私たちの結婚生活のいちばん最初の思い出になった。そしてそれは、きっとずっと続く旅の、はじまりでもある。

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